哲学なんて知らないはやくん

哲学なんて知らない学生が、哲学の話をします。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『人間の条件』(5章24-28節) 読解

テキストとしてはちくま学芸文庫の志水速雄訳を用いる。pluralityの訳語は「多数性」となっているが、「複数性」を採用する。それ以外は志水訳のままである。 複数性と現われ アーレントにとって最重要タームである「複数性 plurality」が、活動と言論が成立…

アニメde哲学!想いを繋ぐということ―鬼滅の刃―

「私は永遠が何か…知っている。永遠というのは人の想いだ。人の想いこそが永遠であり、不滅なんだよ。」 みなさんお待ちかね(?) アニメde哲学!シリーズ第3段です。「鬼滅の刃」連投です。 今回も前回と同様、鬼滅の刃のお館様こと産屋敷耀哉のセリフから、…

アニメde哲学!:永遠を求めて—鬼滅の刃—

アニメde哲学!シリーズ第二弾です。今回はいま最も熱い「鬼滅の刃」からです。今回扱うのはアニメでは描かれていないシーンですが、細かいことは気にしないでください。アニメ化されたマンガはセーフというルールでいきます。少し長くなりそうなので、みな…

アニメde哲学!:我愛羅と悪の思想

アニメde哲学!シリーズ記念すべき第一回です。勝手にシリーズ化しました。第一回は私が大好きなNARUTOからです。ぜひ、最後までご覧ください。 まずは今回注目する我愛羅という人物のセリフから 「己にとって大切な者が必ずしも“善”であるとは限らない、た…

シラーの倫理学:カントとの対決

最近、シラーの『優美と尊厳について』を簡単な訳注つきで全訳しようと試みています。そんなことをしているうちに、ちょっとシラーの倫理学を若干真面目に紹介したくなりました。引用とかしっかりページ数を示していないのは、今回の紹介の内容上のいい加減…